2009年2月10日火曜日

アドベンチャ�ゲ�ムの模索期

メタルスレイダーグローリーが発売された1991年の前後は、RPGのような長く遊べるストーリーゲームが隆盛を極め、また、アクションゲームもボリュームを増していた。その一方でアドベンチャーゲームは模索を続けていた。

 昔ながらの難解なものは、詰まるとゲームがまったく進まなくなることから敬遠され、PCエンジンで発売されたハドソンの「うる星やつら STAY WITH YOU」など、デジタルコミック的な、サクサク進めるものが主流となる。もっとも、このタイプのアドベンチャーゲームは、ほかのジャンルのゲームに比べ、プレイ時間が短くなるという問題もあった。

 やがていろんな形で、新しいタイプのアドベンチャーゲームが登場する。家庭用ゲーム機ではサウンドノベル第1弾の「弟切草」(チュンソフト)。PCではギャルゲーブームの火付け役のひとつ「同級生」(エルフ)。そして海外では、グラフィックがポリゴンで表現された「アローン・イン・ザ・ダーク」(Infogrames)。しかしそれらが発売されたのはメタルスレイダーグローリーより後の、1992年となる。

 メタルスレイダーグローリーも、序盤から中盤にかけては、デジタルコミックに近い雰囲気がある。サクサク進むし、登場人物たちの会話がコミカルで楽しい。宇宙のターミナルステーションや、スペースコロニーの居住区、そして月へと移動して、さまざまな人に会って、メタルスレイダーの謎を少しずつ解き明かしていく。