踊って、若く美しく−。日本舞踊の門戸を広げようと、舞踊家・西川瑞扇が「浴衣フィットネス」を考案。日舞にエクササイズを取り入れたのは初めてで商標登録済みという。門下生など約三十人が月二回、東京都港区のけいこ場で学んでいる。
浴衣フィットネスは日舞の基礎的な動きを応用。浴衣を着ることで体の芯を作り、ゆったりした動作で柔軟な心身を意識づける。「おへその位置が決まれば日舞的な美しい形ができ、基礎が身につきます」と瑞扇。
ストレッチで体をほぐし、二胡が奏でるBGMに乗って、まずはお辞儀から。腰を入れて立つ、腰を落とす、首振り、踏む、滑りなど約十二分。「アンチエージング効果も抜群」と、インストラクターで、弟子の瑞乃。
「日舞の基礎が議会での礼法に役立っている」という岡田マリ渋谷区議。イタリアのフィレンツェ大学に在学中の中川奈々江さんは、年二回帰国して三カ月間の集中げいこ。「ストレッチですぐに日舞の体に戻れます」
目指すは来年の瑞扇会出演だ。